車を購入した際、多くの人が利用するのが自動車ローン(オートローン)です。
自動車ローンには、大きく分けて以下の2種類があります。
購入したお店のすすめるローンをそのまま利用する人も多いのですが、今はインターネットでユーザー自身がさまざまなローンを探せる時代です。
少しでも安い金利で利用するためにも、慎重に検討しましょう。
ここでは、自動車ローンの種類と金利の相場、メリット・デメリットなどについてご紹介していきます。
ディーラーローンとは、おもに新車の販売店が取り扱うローンのことです。
特に大手メーカーのディーラーでは、系列会社のローンを用意しています。たとえばトヨタなら「トヨタファイナンス」、ホンダなら「ホンダファイナンス」という会社のローンをすすめられることが一般的です。
また、ディーラーローンには通常のローンのほかに、「残価設定クレジット(残クレ)」という新しい形のローンも登場しています。
車両価格の一部を残価としてあらかじめ設定しておき、残りの金額を分割で支払っていくため、月々の支払額が少なくなる点がメリットです。
残クレでは、決められた回数の支払いを終えた後、「車を返却する」「新車に乗り換える」「残価を支払って車を買い取る」の3つの選択肢から好きな方法を選びます。
ディーラーローンの金利は、販売店によっても異なりますが、およそ3.0%〜8.0%の間が相場です。
最近のディーラーローンは低金利になってきているため、3.0%〜5.0%で借りられるところも増えています。
たとえば「ホンダファイナンス」のローンでは、通常のクレジット・残価設定クレジットともに実質年利は3.5%です(2017年6月現在)。
また、車種によって「特別金利」が設定されていたり、時期によって金利引き下げキャンペーンが行なわれたりすることもあります。
ディーラーローンを利用するおもなメリットは以下の通りです。
自動車販売店では、そもそもローンが通らないと利益にならないため、審査には比較的通りやすいといえます。
また、ディーラーローンでは「完済するまで車の所有権はディーラーにある」点もポイントです。
もし途中で返済が滞った場合、ディーラーは車を引き上げて売却できる権利があるため、いわば車が担保になっている形でローンを組むことになります。
つまり回収不能のリスクが低い分、審査にも通りやすいのです。
ディーラーローンは、審査時間が短いのも特徴です。混雑状況にもよりますが、販売店で申し込んだ場合、およそ30分〜1時間程度で審査結果が出ます。
土日祝日も審査を受けられますので、平日忙しい方にも便利です。
一方、ディーラーローンには以下のようなデメリットがあります。
ディーラーローンの金利は、上述したように「3.0%〜8.0%」が相場です。
金利は下がってきているのですが、銀行のマイカーローンでは2.0%〜5.0%が相場となっているため、ディーラーローンのほうが高めということになります。
上述したように、ディーラーローンでは返済途中の車の所有権はディーラー側にありますので、完済するまでは勝手に売却できません。
また、ローン完済後に車の所有権を自分に移したい場合は、所有権解除の手続きをする必要があります。
自動車ローンは、銀行やJAバンク、信用金庫などの金融機関でも取り扱っています。
多くは「マイカーローン」という商品名で、車の購入費はもちろん、修理費や車検代などにも使うことが可能です。
銀行のマイカーローンを利用して車を購入する場合、自分でローンに申し込んで融資を受け、そのお金でディーラーに一括で支払うという流れになります。
マイカーローンの金利は、全体的にディーラーローンより低く、2.0%〜5.0%程度が相場です。
中には、最低金利が1.0%台に設定されているところもあります。
特に低金利で有名なマイカーローンとしては、千葉銀行の「ちばぎんマイカーローン」(年1.70%〜2.55%)や、朝日信用金庫の「朝日マイカーローン」(年1.50%〜2.90%)などがあります(いずれも2017年6月現在の金利)。
金利が低い分、マイカーローンは審査基準がやや厳しく、ある程度の勤続年数や年収が求められることが一般的です。
ちなみに、金融機関の住宅ローンを利用している場合、マイカーローンの金利優遇を受けられることがありますので確認してみましょう。
マイカーローンを利用することには、以下のようなメリットがあります。
上述したように、マイカーローンの金利はディーラーローンに比べると低いところが多いため、少しでも利息の支払いを少なくしたい方にはおすすめです。
ディーラーローンでは、ローンを完済するまで車の所有権はディーラー側にありますが、マイカーローンを利用した場合はディーラーに一括で支払うことになりますので、所有者は最初からユーザーとなります。
一方、マイカーローンには以下のようなデメリットがあります。
マイカーローンに限りませんが、銀行のローンは金利が低く設定されている分、審査の難易度は高めです。
一般的には「安定継続した収入のある人」が対象で、パート・アルバイト・年金収入のみの人などは申し込むことができません。
販売店の担当者が手続きを代行してくれるディーラーローンと異なり、マイカーローンはユーザーが自分で必要な書類をそろえて申し込まなければいけません。
金融機関にもよりますが、マイカーローンの審査時間はディーラーローンより長くかかることがほとんどです。
申し込みから数週間たってようやく契約が成立、ということも珍しくありません。
ディーラーローンとマイカーローンの特徴をまとめて比較してみましょう。
ディーラーローン | 銀行のマイカーローン | |
---|---|---|
金利の相場 | 3.0%〜8.0% | 2.0%〜5.0% |
返済期間 | 最長5〜7年 | 最長10年程度 |
車の所有権 | ローン完済までディーラーにある | 最初からユーザーにある |
申し込みのしやすさ | ◎ 担当者が代行してくれる |
△ 自分で手続きが必要 |
審査の通りやすさ | 比較的通りやすい | やや通りにくい |
審査時間 | 最短30分 | 1週間以上かかることが多い |
お金を借りる上でやはり一番重視したいのが金利ですので、もし低金利のマイカーローンを利用できるそうであれば、ぜひ前向きに検討したいところです。
特に、今後住宅の購入も考えている方の場合、マイカーローンで実績を作っておくことは後々プラスにはたらきます。
ただし、ディーラーローンも最近は金利がだいぶ低くなっていますし、車種によっては特別金利が設定されていることもありますので、単純に「銀行のほうがお得!」とはいえません。
中には、マイカーローンよりも低金利のディーラーローンもあります。
ちなみに、ディーラーローンの金利は販売店によっても異なるため、近くのお店をいくつかまわって相談してみることも大切です。
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