軽自動車の乗用タイプ販売台数は2015年、2016年と連続して前年比を割っていましたが、2017年に入って業績が回復、2017年1〜12月は前年比を上回りました。
データ元:全軽自協 2017年 1〜12月 乗用車ベスト15
販売台数減少の背景には軽自動車ユーザーを狙ったコンパクトカーが台頭し、ステップアップ組が増えたことにあります。
しかし軽自動車業界もユーザーの流れを傍観していたわけではなく、予防安全装置の充実や燃費性能の向上を実現して新車種を次々と販売したことが好結果につながったといえます。
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軽自動車ランキング
順位 | メーカー | 車種名 | 販売台数 |
---|---|---|---|
1位 | ホンダ | N-BOX | 218478 |
2位 | ダイハツ | ムーヴ | 141373 |
3位 | ダイハツ | タント | 141312 |
4位 | 日産 | デイズ | 137514 |
5位 | スズキ | ワゴンR | 114711 |
6位 | スズキ | スペーシア | 104763 |
7位 | ダイハツ | ミラ | 95772 |
8位 | スズキ | アルト | 88394 |
9位 | ホンダ | N-WGN | 75591 |
10位 | スズキ | ハスラー | 72600 |
11位 | ダイハツ | キャスト | 45540 |
12位 | 三菱 | eK | 42486 |
13位 | ダイハツ | ウェイク | 28466 |
14位 | トヨタ | ピクシス | 22284 |
15位 | スズキ | エブリイワゴン | 16830 |
1位は2016年と変わらずホンダのN-BOXが首位をキープしたものの、それまで上位を堅持していたスーパーハイトワゴンに変わってオールラウンドなユーティリティ性を持つトールワゴンが上位に進出しています。
このことからも家族層のユーザーがコンパクトカーに流れていることが伺える一方、軽自動車本来のメリットである経済性や利便性を重視したユーザーの増加が読み取れます。
なお、販売台数順位は全国軽自動車協会連合会の2017年1月〜12月通称名別新車販売台数を元に作成しています。
ニーズ
室内が広いファミリーにもレジャーにも使える新型のスーパーハイトワゴンが欲しい
概要 | |||
---|---|---|---|
メーカー | ホンダ | 車名 | N-BOX |
JC08モード燃費 | 27.0〜24.2km/L | エコカー減税 | 20〜50% |
主要スペック | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 |
3395mm | 1475mm | 1790~1815mm | 4人 |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 最小回転半径 |
2240mm | 1350mm | 1400mm | 4.5〜4.7m |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
138.5〜188.0万円 | 67.5〜159.9万円 |
ホンダ独自の技術、センタータンクレイアウトの採用で軽自動車とは思えないほどの広い車内空間を確保し、家族層向けの装備を充実させて2011年に発売開始以来、つねにランキングで上位をキープしているN-BOXが2017年も第1位を獲得しました。
5月に初めてのフルモデルチェンジを行ったことが販売台数増加につながっています。
初代のデザインコンセプトを継承しつつ、それまでN-BOXのウィークポイントだった予防安全装置の標準装備化や軽量化による車内空間の拡大がフルモデルチェンジによる大きな改良点となっています。
N-BOXシリーズ総計の販売台数は軽自動車部門だけでなく小型車や普通車も含めた乗用の新車登録で2017年の暦年第1位となっています。
ニューモデル2代目は搭載するエンジンをS07A型からS07B型に変えました。
燃費面では初代後期モデルのJC08モード25.6km/Lを更新する27.0km/Lを記録しています。
新型エンジンは型式こそ同じですが中身はまったく別物で、日本の軽自動車専用エンジンの中でも類を見ないほどのロングストローク化を実現、合わせて吸排気のためのバルブ機構を可変式にしたi-VTEC技術によって低速での粘り強さと高速の伸びを両立させました。
自然吸気エンジンの最高出力は43kW(58PS)最大トルクは65N・m(6.6kgf・m)を4800回転で発揮、これまで自然吸気エンジンではパワーに物足りなさを感じていたユーザーでもホンダらしい爽快な走りを楽しむことができます。
インテリアは家族が持つファーストカーとしての資質を十分に備えています。
インパネは水平基調で3層に分かれており、最下層にはグローブボックスやシフトレバー、ステアリングがあり、中間層にはエアコンルーバーやインターナビ(オプション)、最上層にはメーターパネルがレイアウトされています。
操作類のスイッチはステアリングに集中しているので前方視界から視線を動かさずに走行情報の収集やナビ、オーディオなどの操作が可能です。
助手席のスライドシート幅は57cmまで拡大されました。
最後部まで動かせば座ったまま後部席の子供の面倒を見ることができ、最前部へ移動させると広いフロアが生まれます。工夫次第で車内空間を自由にアレンジできる機能です。
また内装の配色はベージュとブラウンを巧みに配置、座る人それぞれの位置から広く見える視覚的効果を果たしています。
N-BOXには軽トールワゴンのN-ONEやN-WGN、それぞれのカスタムといった派生車種が多く販売されており、その中で異彩を放っているのがN-BOX SLASH(スラッシュ)です。
若年層男性を訴求対象に開発されたモデルで、エクステリアはルーフラインを下げてクーペスタイルとし、サイドウインドウの面積を小さくして塊感を強めていることが特徴です。
インテリアには6タイプが用意されました。赤いレザー調にチェッカー模様の入った大胆なアメリカンダイナー風、パステルブルーとオフホワイトの夏気分をイメージしたグランドスタイル、ブラックとシルバーで統一したストリートロッドスタイルなどがあります。
重低音専用スピーカーの17cmバックロードホーン型サブウーファーを備えたサウンドマッピングシステムは音楽ファンにたまらない魅力となるはずです。
メーカー公式サイト ⇒ N-BOX
ニーズ
最新予防安全装置が装備されたほどよいサイズの軽自動車に乗りたい
概要 | |||
---|---|---|---|
メーカー | ダイハツ | 車名 | ムーヴ |
JC08モード燃費 | 25.6〜31.0km/L | エコカー減税 | 25〜75% |
主要スペック | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 |
3395mm | 1475mm | 1630mm | 4人 |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 最小回転半径 |
2080mm | 1320mm | 1280mm | 4.4m |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
111.2〜147.4万円 | 70.0〜120.0万円 |
販売台数第2位となったのは前年累計比138.0%と大幅に販売成績を伸ばしたダイハツのムーヴです。
2017年8月にマイナーチェンジを実施、予防安全装置を最新型のスマートアシストVへ変更すると同時にフロントマスクのリフトアップも行っています。
シルバーガーニッシュを多用した最近のワゴン系に見られる迫力顔になって新しいイメージを与えています。
ムーヴの躍進には派生車種のカスタムと若い女性を訴求対象にしたムーヴキャンバスの好調な販売成績が影響しています。
カスタムはヘッドライトのデザインを上下2段に変更してフロントグリルと一体化、バンパーコーナーにLEDポジションライトを配置して押し出し感を強めました。
ムーヴキャンバスはユニークなエクステリアと女性向け装備を充実させたことで個性的な女性を中心に高い人気を集めました。
軽自動車に限らず燃費効率を高める手段としてはハイブリッドシステムがもっとも効果的です。
しかしハイブリッドシステムはバッテリーによる重量増というデメリットがあるため、エンジン排気量が限られている軽自動車にはあまり向いていません。
ムーヴはエンジンの熱効率や車体の軽減化、空力性能の進化など車全体の統合的な改善で燃費効率を高めており、JC08モードは軽トールワゴンでもトップクラスとなるJC08モード最高31.0km/Lを記録しています。
最新型のスマートアシストVはフロントガラス上部に設置したステレオカメラで前方の障害物や先行車両、歩行者などを検知し、衝突警報や緊急ブレーキを働かせるシステムです。
また後方にはコーナーセンサーを設置しているので後方の誤発進に対する抑制機能も作動します。
すべてのグレードに標準装備(XとLはスマアシV装備なしも選べる)されている点もユーザーにとっては嬉しいポイントです。
ムーヴのカスタムは主に男性を訴求対象として開発された車種です。基本的な走行性能はムーヴと同一仕様となっており、インテリアとエクステリアで差異化を図っています。
エクステリアでは迫力顔の他にメーカーオプションとしてツートーンのボディカラーが用意されています。
ベルトラインから下をファイアークォーツレッドメタリックやレーザーブルークリスタルシャインなどのビビッドな色を使い、ルーフやピラーをブラックに塗装、フローティングルーフのデザインに仕上げました。
インテリアはブラックで統一、センタークラスターやエアコンアウトレットなどをシルバーモールで加飾して上質感を打ち出しています。
ステアリングにはD assist切替スイッチを装備しています。シフトポジションがDの時にスイッチをONにすると自動的にエンジン回転数が上がり、シャープな加速感を味わうことができます。
個性的な女性向けの車種として2016年9月に発売されたのがムーヴキャンパスです。
ムーヴと同一のプラットフォームを使いながらエクステリアには原型の面影が残っておらず、まったく別の車種に生まれ変わっています。
エクステリアは水平基調のボックス型ですが、エッジのない丸みを帯びたデザインで、往年の名車「ワーゲンバス」を彷彿とさせます。
軽トールワゴンでは珍しく後部両側ドアにスライド式を採用しました。乗員の乗り降りのためというよりも荷物の積み下ろしをラクにすることが主な目的で、後部席座面下には「置きラクボックス」が設置されています。
これは引き出し式になっており、フロアに直接置きたくないものや座席に置くと不安定になるバッグを置けるような仕組みになっています。
その他、スーパーUV&カットガラスやスーパークリーンエアフィルターなど女性が喜ぶ機能をいろいろ装備しています。
メーカー公式サイト ⇒ ムーヴ
ニーズ
広いスライドドアのスーパーハイトワゴンが欲しい
概要 | |||
---|---|---|---|
メーカー | ダイハツ | 車名 | タント |
JC08モード燃費 | 24.6〜28.0km/L | エコカー減税 | 25〜50% |
主要スペック | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 |
3395mm | 1475mm | 1750mm | 4人 |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 最小回転半径 |
2200mm | 1350mm | 1365mm | 4.4m |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
122.0〜165.7万円 | 49.0〜139.4万円 |
軽自動車で全高1.7mを超すスーパーハイトワゴンは小さな子供がいる家族向けのファーストカーという新しいジャンルを切り開きました。
その元祖となったのがダイハツのタントです。
2007年から2013年まで販売された2代目からは助手席側ドアと後部スライドドアのセンターピラーを取り除き、広い開口部を実現したミラクルオープンドアを装備、追従する軽スーパーハイトワゴンにはない魅力を持っていたことから3代目は2014年、小型車や普通車を含めた全登録車の販売台数でNO.1を獲得したこともあります。
しかし2017年の暦年では前年累計比90.6%で販売台数順位は3位に甘んじています。
軽スーパーハイトワゴンのユーザーがコンパクトカーに移行していること、タント現行モデルの基本設計は2013年、マイナーチェンジが2015年とすでに新鮮味がなく、ライバル車が次々とモデルチェンジしていることなどが要因です。
現行モデルとなる3代目は2015年にマイナーチェンジを実施、その後も一部改良を繰り返して軽スーパーハイトワゴンの全体的な早い流れに追いつこうとしています。
予防安全装置はダイハツの最新型スマートアシストVを各グレードに標準装備しました(スマアシVなしも選択可能)。
フロントガラス上部に設置されたステレオカメラは前方の障害物や先行車両だけでなく歩行者も検知、衝突警報から段階的に衝突回避支援機能が働き、最終的には緊急ブレーキを自動的に作動させます。
タントはスマアシVの搭載によって予防安全装置の統一呼称であるセーフティサポートカーの中でも最上位にランクされるサポカーS<ワイド>に認定されました。
タントはこれまでマイナーチェンジした年から数えて3年後にフルモデルチェンジを行っています。
歴代モデル同様に現行モデルもこの慣例に従うと、2018年にはフルモデルチェンジが行われることになります。
ニューモデルが登場すれば軽自動車ランキングのトップに返り咲くことも十分に考えられます。
ミラクルオープンドアはライバル車が新しいモデルになっても十分な魅力を放っています。
助手席ドアを90度まで開いた時の開口幅は1490mmと格段に広く、A型ベビーカーをたたまずに積載できたり、雨の日でも子供が傘を開いたまま乗り込むことができます。
また助手席の最大38cmの超ロングスライド機能を利用すれば最大69.5cmの床面長を確保、小さな子供の世話でも窮屈に感じることはありません。
燃費性能も依然としてトップクラスの数値を維持しています。
アイドリングストップ機能は停止直前(速度約9km/h以下)で一定の条件が揃えばエンジンを自動停止させる「新エコアイドル」に進化、燃費効率を高める運転をするとメーター内照明がアンバーからグリーンに変わるエコドライブアシスト照明も装備されており、これらを活用した時のJC08モードは自然吸気エンジンで28.0km/Lを達成しています。
これは最新型のN-BOXを上回る数値です。
スーパーハイトワゴンに乗りたい男性ユーザーのために開発されたのがタントの派生車種カスタムです。
エクステリアで目立つのはフロントの迫力顔です。
2015年のマイナーチェンジで大型エアロバンパーやフロントメッキグリルが与えられ、LEDのポジションランプとフォグランプをバンパーコーナーに配置したことにより安定感と押し出し感が強まりました。
車内空間の色調もブラックで統一、男性的なイメージに仕上がっている一方でミラクルオープンドアや助手席超ロングスライドなど装備面や走行性能はタントと同一仕様になっています。
いかつい外観に似合わず意外と親切設計で、不良っぽく見えるけれどじつは優等生的なカスタムに仕上がっています。
メーカー公式サイト ⇒ タント
ニーズ
上質なトールワゴンに乗りたい
概要 | |||
---|---|---|---|
メーカー | 日産 | 車名 | デイズ |
JC08モード燃費 | 21.8〜25.8km/L | エコカー減税 | 20〜25% |
主要スペック | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 |
3395mm | 1475mm | 1620mm | 4人 |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 最小回転半径 |
2085mm | 1295mm | 1280mm | 4.4〜4.8m |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
114.0〜175.7万円 | 49.8〜120.0万円 |
日産の軽トールワゴン、デイズは三菱自動車との共同出資で創立した合弁会社、MNKVの企画によって2013年に発売されました。
両車の普通車開発ノウハウを活かし、それまでの軽自動車にはない高級感が軽自動車に乗りたいけれどチープ感のある車種はイヤ、というユーザー層を取り込んで着実に販売成績を伸ばしています。
2015年にマイナーチェンジを実施、ハイビームとロービームを自動的に切り替える「ハイビームアシスト」を軽自動車で初めて搭載した他、予防安全装置を標準装備にしています。
2016年には製造している三菱側の燃費データ改ざん問題がありましたが、その後、両社の信用回復のための改善策が功を奏し、デイズは前年累計比130.1%で販売台数第4位に復帰、eKも前年累計比116.3%まで伸ばしました。
エクステリアはフロントからリアエンドまで緩やかなカーブを描くモノフォルムのシルエットを持ち、塊感と安定感を強調しています。
スタンダードなデザインとはいえ、サイドボディには3本のキャラクターラインを入れて立体感を出し、深みのある塗装がデイズの個性を際立たせています。
とくにイメージカラーとなるボディ色のプレミアムサンシャインオレンジは4層塗装を施しており、普通車並の高級感があります。
内装はインパネ回りをブラックで統一してシルバーモールが要所を加飾、軽自動車に乗っていることを忘れさせるような落ち着いた雰囲気に仕上げています。
後部席はふくらはぎまでサポートできる前傾斜形状を採用、シート生地をクッション前部まで張り込んでいるので見た目でも上質感を味わえます。
エアコンパネルは軽自動車で初めてピアノブラックのタッチパネル式が装備されました。
滑らかな操作感覚に加え、掃除をしやすいという特徴を持っています。
2017年初頭からデイズのCMは猫を追い求めて狭い市街地をスムーズに走る「路地裏の猫」編が始まりました。
狭い市街地の行き止まりになった時に役立ったのがアラウンドビューモニターです。
軽自動車で初搭載となったこのシステムはフロントとリア、両サイドに設置した広角カメラが車体の周囲を360度映し出し、合成して俯瞰映像をバックミラーのディスプレイに表示します。
シフトレバーをR(後退)に入れると自動的に作動するので行き止まりでも周囲の状態を確認しながら安全に後退できる他、縦列駐車やバック駐車にも役立ちます。
CMの主人公、かわいい吉田沙世さんに目を奪われず、アラウンドビューモニターの便利さにも注目しましょう。
デイズは2013年の発売以来、1度もモデルチェンジを行っていません。
2015年のマイナーチェンジでもエクステリアに大きな変更はなかったので、中古車市場に流通している車種はすべて現行モデルになり型落ち感がありません。
ただし、マイナーチェンジ後は2〜3年でフルモデルチェンジすることが慣例となっているため、2018年には新型車が登場する可能性は十分にあります。現行モデルの中古車を求めるなら、今が買い時です。
中古車市場には豊富な車数が流通しているので好みのボディカラーやグレードを選ぶことができます。
205年式走行距離1〜2万kmと状態の良いハイウェイスターGターボでも110〜120万円の範囲内で購入可能です。
車種を選ぶ際はアラウンドビューモニター装着車を候補とした方が得策です。
メーカー公式サイト ⇒ デイズ
ニーズ
ハイブリッドのトールワゴンが欲しい
概要 | |||
---|---|---|---|
メーカー | スズキ | 車名 | ワゴンR |
JC08モード燃費 | 23.4〜33.4km/L | エコカー減税 | 25〜100% |
主要スペック | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 |
3395mm | 1475mm | 1650mm | 4人 |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 最小回転半径 |
2450mm | 1355mm | 1265mm | 4.4m |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
107.8〜153.0万円 | 59.9〜135.0万円 |
スズキのワゴンRは高い基本性能を持ちながら、ベーシックな外観とシンプルな内装が没個性的だった影響でランキングは下位に甘んじていました。
しかし2017年のフルモデルチェンジでエクステリアとインテリアを大胆に変身させ、燃費効率もハイブリッドシステム搭載で大幅に向上、2017年は前年累計比141.4%で5位にランクインしました。
前年累計比ではランキング中のトップとなります。
今回のフルモデルチェンジでは3タイプのフロントフェイスが用意されています。
ワゴンRのFAとHIBRID FXにはオーソドックスなデザイン、ハイグレードのHYBRID FZにはヘッドライトを4灯式にデザインした高級感のあるデザイン、さらにカスタムとなるスティングレーにはアメリカンSUVのような迫力顔のデザインを与えています。
性別や家族構成に関わらず好みのタイプを選べるラインナップになっています。
現行モデル6代目のハイブリッドは先代のS-エネチャージを進化させたシステムです。
モーター機能付き発電機(ISG)と静寂性に優れたR06A型エンジン、専用リチウムイオンバッテリーで構成されており、ISGは最高出力2.3kW、最大トルク50N・mを発揮、モーターだけでクリープ走行が可能になりました。
早朝や深夜、周囲にエンジン音を響かせずに車庫入れや発進ができます。
JC08モードは軽トールワゴンで最高値となる33.4km/Lを記録しました。
ハイブリッドシステムに加えて新型プラットフォームHEARTECTによる設計が燃費効率に大きく貢献しています。
サスペンション部品を骨格部品の一部として利用することで剛性と軽量化を大幅に向上させています。
その他、新アイドリングストップシステムや蓄冷剤で車内を冷やすエコクールなど、燃費効率を高める機能が満載されています。
スズキの軽自動車は内装を華美にせずシンプルに徹するところが特徴です。
車種によってはウィークポイントにもなりますが、今回のフルモデルチェンジではスズキらしさを保ちながらも上質感を加味させたデザインでまとめられています。
メーターパネルはダッシュボード中央にレイアウト、前方視界から視線を動かさずに走行情報を収集できるようになりました。
インパネは2層になっており、上層は運転席から助手席まで直線形状を作って車内を広く見せる視覚効果を図り、下層にはシフトレバーやステアリングを配置しました。
センタークラスターがないので足元に余裕があります。スイッチ類をステアリングに集中させているので車内がすっきりとしています。
また新型プラットフォームの採用で室内長は2450mmまで拡大されました。軽トールワゴンでNO.1の長さとなります。
カスタム系は軽自動車に限らず、フロントマスクを太いシルバーモールで加飾してバンパーコーナーに厚みを持たせる迫力顔のデザインが主流になっています。
ワゴンRのカスタム、スティングレーは現在の主流と一線を画し、迫力顔を保ちながらもオリジナリティを強く打ち出しています。
ラジエターグリルをブラック塗装にしてシルバーモールを上限2段に分け、縦型4灯のヘッドライトを後退させたことによって立体感のあるフロントマスクに仕立てました。
リンカーン・ナビゲーターやキャデラック・エスカレードなどアメリカのSUVに共通するデザインです。
インテリアのレイアウトはワゴンRと共通ですが、内装でもシルバーモールはステアリング回りだけに留め、ブラックを基調にワインレッドのラインで加飾するなど大人の雰囲気作りに成功しています。
メーカー公式サイト ⇒ ワゴンR
ニーズ
車内環境の優れた家族向け車種が欲しい
概要 | |||
---|---|---|---|
メーカー | スズキ | 車名 | スペーシア |
JC08モード燃費 | 26.4〜30.0km/L | エコカー減税 | 25〜100% |
主要スペック | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 |
3395mm | 1475mm | 1785mm | 4人 |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 最小回転半径 |
2155mm | 1345mm | 1410mm | 4.4m |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
133.4〜153.0万円 | 67.8〜128.0万円 |
スズキのスーパーハイトワゴン、スペーシアは基本性能の高さに反比例してライバルとなるホンダのN-BOXやダイハツのタントよりも人気薄の傾向にありました。
両車の人気に追いつくことを目的として2017年にフルモデルチェンジを実施、新型のイメージと先代モデルの在庫整理によって2017年の前年累計比は128.9%を達成してランキング6位に入りました。
新型となる2代目は前グレードハイブリッドモデルとなります。
HEARTECTのプラットフォームを採用したことで軽量化と高剛性化を実現、最軽量の車重は850kgまでスリム化され、JC08モードはスーパーハイトワゴンの中でトップとなる30.0km/Lを記録しています。
快適面では車内全体を適温に保つスリムサーキュレーターや風の当たり具合を微妙に調整できるエアコンルーバーを装備し、家族思いのための細かな工夫が随所に見られます。2018年は躍進が予想される車種です。
メーカー公式サイト ⇒ スペーシア
ニーズ
燃費効率の良い2BOXハッチバックに乗りたい
概要 | |||
---|---|---|---|
メーカー | ダイハツ | 車名 | ミラ |
JC08モード燃費 | 32.2〜35.2km/L | エコカー減税 | 50〜100% |
主要スペック | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 |
3395mm | 1475mm | 1500〜1510mm | 4人 |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 最小回転半径 |
2025mm | 1345mm | 1240mm | 4.2m |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
97.2〜133.9万円 | 49.8〜69.9万円 |
ダイハツのミラにはベースモデルと2017年5月にフルモデルチェンジを実施したミライースがあります。
販売台数に大きく貢献しているのはミライースであることから、ここではミライースを取り上げます。
新型になったミライースはボディ形状からパワーユニット、素材にいたるまで徹底して燃費効率を追求しており、その結果、JC08モードは最高35.2km/Lを記録しました。
燃費効率型だからといって快適性まで犠牲になっているわけではなく室内長は2025mm、前後乗員間距離は910mmを確保、後部席に大人が座っても足元に余裕があります。
予防安全装置はダイハツ最新のスマートアシストVが全グレードに標準装備となり(スマアシVなしも設定)、政府主導の統一基準名称で最上位となるセーフティ・サポートカーS<ワイド>に認定されています。
メーカー公式サイト ⇒ ミラ
ニーズ
とにかくシンプルな2BOXハッチバックが欲しい
概要 | |||
---|---|---|---|
メーカー | スズキ | 車名 | アルト |
JC08モード燃費 | 25.2〜37.0km/L | エコカー減税 | 50〜100% |
主要スペック | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 |
3395mm | 1475mm | 1475mm | 4人 |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 最小回転半径 |
1985mm | 1255mm | 1215mm | 4.2m |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
84.7〜124.5万円 | 35.5〜79.5万円 |
スズキのアルトは初代の登場が1979年と歴史の長い2BOXハッチバックカーです。2014年、8代目となった現行モデルへのフルモデルチェンジが行われました。
開発テーマとなったのはシンプルで燃費性能が良く、しかも価格が安いという原点回帰でJC08モードはハイブリッド車を除くガソリン車の中でトップとなる37.0km/Lを達成しています。
2015〜2016年は最低車両価格84.7万円の安さも手伝って順調な販売成績を収めましたが、2017年は新型ミライースへ需要が流れたことから前年累計比は88.6%に留まっています。
燃費効率を高めるためにインテリアは徹底的なシンプルな作りとなっており、加飾類すらありません。
しかし日常的な走行には十分な装備を持ち、衝突被害軽減ブレーキも備えています。現在の国産乗用車には珍しく清々しいほどムダを省いた車種になっています。
メーカー公式サイト ⇒ アルト
ニーズ
収納力のあるトールワゴンに乗りたい
概要 | |||
---|---|---|---|
メーカー | ホンダ | 車名 | N-WGN |
JC08モード燃費 | 25.2〜37.0km/L | エコカー減税 | 50〜100% |
主要スペック | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 |
3395mm | 1475mm | 1475mm | 4人 |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 最小回転半径 |
1985mm | 1255mm | 1215mm | 4.2m |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
84.7〜124.5万円 | 35.5〜79.5万円 |
ホンダのN-WGNはベストセラーカーのN-BOXと同じプラットフォームで開発された軽トールワゴンです。
N-BOXより2年遅れの2013年に発売されました。
年次改良はあるものの、マイナーチェンジを行っていないことがライバル車の後塵を拝していることにつながっており、前年累計比は87.2%に留まっています。
N-BOXのネームバリューが高いために影の薄い存在となっていますが、基本性能は高くライバルとなるダイハツのムーヴやスズキのワゴンRに匹敵する実力を備えています。
リアシートのスライド幅を20cmに設計、最前部にした時の荷室奥行きは56cmとなり、クラストップレベルの収納容量を確保できます。
センタータンクレイアウトの採用で荷室床面にはスペースがあることからアンダーボックスが設置されています。
A型ベビーカーを縦にして、しかも後方視界を邪魔せずに積載できます。
メーカー公式サイト ⇒ N-WGN
ニーズ
アウトドアで楽しめるトールワゴンに乗りたい
概要 | |||
---|---|---|---|
メーカー | スズキ | 車名 | ハスラー |
JC08モード燃費 | 26.2〜32.0km/L | エコカー減税 | 25〜100% |
主要スペック | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 |
3395mm | 1475mm | 1665mm | 4人 |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 最小回転半径 |
2160mm | 1295mm | 1250mm | 4.6m |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
110.0〜171.7万円 | 95.5〜140.0万円 |
スズキのハスラーはアウトドアを趣味としたユーザー向けのクロスオーバーSUVです。
実用性が重視される軽自動車の中では趣味性の高い異色の車種ですが、発売開始の2014年だけで約11万台を販売、その年の軽自動車年間販売台数でスズキが第1位を獲得する大きな要因となりました。
しかし趣味性の高い車種ほどユーザーに行き渡ると急激に売れ行きが鈍くなる傾向にあります。
2017年は前年累計比84.7%、ランキングは10位に留まりました。
クロスオーバーSUVとしての性能は高く、軽自動車でありながら最低地上高は2WDで180mm、4WDで175mm、悪路走破性の基準値となるアプローチアングルとデパーチャーアングルも深く設計されており、下り坂車速制御のヒルディセントコントロールまで備えています。
インパネ回りは3色の明るい色を用意してボディとのコーディネートを楽しめるようになっているなど、遊び心も満載した車種です。
メーカー公式サイト ⇒ ハスラー
車内空間の広いスーパーハイトワゴンの中でも室内長2240mm室内高1400mmと最大級の空間確保を実現したのが2代目N-BOXです。
2017年5月のフルモデルチェンジではフロアフレームの構造を改良して高張力鋼板の使用量を増やし、軽量高剛性化を図ると同時にパワートレインのコンパクト化やテールゲートを薄型にしたことなどが車内空間の拡大につながっています。
後部席は大人が座っても足元に余裕があり、小さな子供であれば立ったまま着替えができます。
N-BOXの魅力は単純に車内が広いというだけでなく、その空間を多彩にアレンジできるユーティリティ性に優れていることです。スーパースライド仕様は助手席のスライド幅を570mmに設計、先端まで動かせば広いフロアが後部席前に生まれ、後端まで移動させれば助手席に座ったまま後部席の子供の世話ができます。
また後部席は座面を跳ね上げるチップアップ、背もたれまで床下に収納できるダイブダウンの機能を持っており、工夫次第で車内空間を有効に使うことができます。日本的知恵が生きた軽自動車です。
全高1835mmと5ナンバーサイズミニバン並の車高を持つスーパーハイトワゴンです。アウトドアレジャーに適した高い趣味性が特徴で、ユーティリティ性もアウトドア向けの装備となっています。
ラゲージルームの床や後部席背もたれ背面は泥や雪がついても簡単に洗い流せる防水素材を使用、シート表面も撥水加工が施されているのでアウトドアレジャーのウェアを着たままでも気にせず乗り込めます。
助手席背もたれはテーブル状になっており、ラゲージルームを仕切る上下2段調整式デッキボードには脚がついているのでテーブル代わりになります。車内でも屋外でも落ち着いて食事ができます。アウトドアレジャー用のアクセサリーが豊富に用意されているのもウェイクの人気要因のひとつです。
ジョイントクッションやプライバシーシェードを使えばフルフラットな室内で車中泊ができ、ロッドホルダーを使えば大切なロッドをルーフトリム下にすっきり収納できます。パーソナルユースで楽しみたいスーパーハイトワゴンです。
エンジンを前部席下に配置するキャブオーバー型のメリットはボンネット部分ぎりぎりに前部席を設計できるため、室内長が広がることです。エブリイワゴンは国内で販売されているキャブオーバー型乗用ワゴンの中でもっとも新しい設計なので車内空間の広さもトップとなっています。
室内長こそ2240mmと一般的ですが後部席背もたれから後ろのラゲッジスペースが広く、スーパーハイトワゴンではできない後部席リクライニングのフルフラットも可能です。
商用バンを乗用ワゴンに改良したのでユーティリティ性に優れていることが特徴のひとつです。ラゲッジスペース左右には上下2段のボードステーやユーティリティナットが設置されており、これらを使えば自在に空間アレンジができます。
エブリイワゴン専用のアクセサリーにはベッドクッションやロッドホルダーなども販売されているのでアウトドアレジャーにも使えます。オールラウンドな利便性を備えたキャブオーバーワゴンです。
現在、ハイブリッド車を除いたガソリンエンジン搭載車でもっとも燃費の良い車種が2BOXハッチバックタイプのアルトです。JC08モードは37.0km/L(Lグレード)で、主にボディを徹底的に軽量化したことでこの記録を出したところにスズキの技術力の高さが表れています。
2014年のフルモデルチェンジで8代目となった現行モデルは最新のプラットフォーム「HEARTECT」を採用しており、軽量化と同時に高剛性化も両立させています。Lグレードの車両重量はわずか650kgです。
エントリーモデルのため、車内装備はシンプルです。後部席は一体型のベンチシートでインパネにはセンターディスプレイがなく、AM/FM付きCDプレーヤーがあるだけです。
ただし、装備は簡素でも運転がしやすいという特徴を持っています。ボンネットとキャビンをはっきり分けた2BOXタイプなのでフロントピラーの張り出しが少なく、運転席のヒップポイントを高めに設定しているので良好な視界が得られます。経済性を求めるユーザーだけでなく、初心者や運転に慣れていない女性にもおすすめできる1台です。
全高1.6m超のトールワゴンでは、ムーヴをわずかの差で抑えたワゴンRがトップに立ちました。JC08モードは33.4km/Lです。
スズキはモーター機能付き発電機(ISG)によるS-エネチャージを進化させたハイブリッドシステムで燃費効率を向上させました。ISGのパワーを高め、加速時にエンジンをアシストするだけでなくモーター単独によるクリープ走行も可能にしています。
2017年2月に登場した6代目は燃費効率だけでなく、快適性にも改良が加えられています。従来、ややチープ感があったインテリアは一新されて上質な素材をシンプルなレイアウトに収めており、性別を問わず違和感なく運転できる雰囲気にまとめています。
後部席背もたれはバックドア側からもワンタッチで前倒でき、フラットな荷室を作り出せるなど使い勝手も優れています。経済性だけでなく毎日のカーライフでオールラウンドに使用できるトールワゴンです。
全高1.7m超のスーパーハイトワゴンでもスズキのスペーシアがJC08モード30.0km/L(Gグレード)を記録してトップです。燃費効率が良いのはワゴンRと同じく、2017年12月のフルモデルチェンジでハイブリッドシステムを搭載したことに因ります。
スペーシアにはステアリングスイッチにパワーモードスイッチが設置されており、これをONにするとエンジンやCVTの制御変更に加えてモーターが最長30秒間アシストします。急な上り坂や4人乗車時でもストレスを感じることなく加速できます。
エクステリアはスーパーハイトワゴンの定番であるボンネットとキャビンの2BOX形状を継承しながらもユニークなフォルムにデザインされています。
丸味を帯びたBOXと直線的なキャラクターラインは旅行用スーツケースをモチーフとしており、インパネ回りもスーツケース風加飾で統一感が図られています。経済性だけでなく個性も求めるユーザーに最適な1台です。
2018年6月の発売と同時に注目が集まり、わずか1ヶ月で月間販売目標の3倍に相当する約9000台を受注したほどの人気車種です。その要因のひとつが「エフォートなクルマ」であること。
エフォートとは肩肘張らず自然体でいられるという意味のファンション用語で、言葉が示すようにエクステリアはシンプルな2BOX型でゴテゴテとした加飾がなく、水平基調のフォルムとキャラクターラインが端正なイメージを与えてくれます。乗る人のセンスが引き立つデザインといえます。
運転のしやすさと安全性能も人気につながっています。運転席からの視界は広くボンネット両端が見えるので車幅感覚がつかみやすくなっています。
予防安全装置はダイハツ最新のスマートアシストVを全グレードに搭載(Lは非搭載車の選択も可)、さらにコーナーセンサーをフロントに4個、リアに2個設置して見えにくい車体四隅の障害物を検知できるようになっています。これらの予防安全装置でサポカーSワイドに認定されました。女性だけでなく運転の苦手な高齢者にも親切設計の軽自動車です。
2BOXハッチバックのアルトをベースにした女性向けの車種です。現行モデル3代目は開発段階から女性スタッフが参入、「カワイイのは好きだけれど子供っぽいのは好きじゃない」と男性では理解が難しい感覚をデザインに落とし込みました。
エクステリアのフォルムは典型的な2BOXですが、全体的に丸味を与え、ピラーをブラック塗装にしてフローティングルーフに見せている点が大きな特徴です。
インテリアは女性にとって居心地の良い部屋がテーマになっています。木製のフラットなパネルが運転席から助手席まで伸びており、その上にダイヤル式ラジオを思わせる大径1眼メーターやエアコンルーバー、センターディスプレイを配置しています。
また大径1眼メーター下部には各種走行情報の他にキャラクターのウサギが「記念日」や「エコスコア」を教えてくれるマルチインフォメーションディスプレイがあります。自分好みの部屋にアレンジしたくなる雰囲気を持った2BOXハッチバックです。
全高1.6m超のトールワゴン、ムーヴから派生した女性向けの車種です。エクステリアはフォルクスワーゲンのタイプUをリスペクトしたデザインでオリジナルの面影はまったくありません。
フロントマスクは丸目のヘッドライトと逆台形のラジエターグリルを採用、派手な加飾はありませんがデザインでファニーフェイスを実現しています。
最大の特徴はトールワゴンクラスで唯一、両側に電動スライドドアを備えていることです。後部席の乗降がスムーズになるというメリットもありますが、本来は持っている荷物をサッと乗せてスッと乗車してスマートに発車するという、あくまで女性のパーソナルユースを目的とした装備です。
このスマートな行動を助けるのが後部席座面下の「置きラクボックス」です。座面に乗せたくない、あるいは乗せると不安定で倒れてしまう荷物も安定して収納できます。毎日のカーライフを豊かにしてくれるトールワゴンです。
2018年上半期の軽自動車販売台数で第1位となったスーパーハイトワゴンです。両側とも電動式のスライドドア幅は640mmと広いことに加え、後部席座面が跳ね上がるチップアップ機構を利用すればスライドドア両側からA型ベビーカーを積めるなどユーティリティ性に優れていることが販売台数につながっています。
現行モデル2代目は2017年5月に登場しました。エクステリアこそキープコンセプトで大きな変化はないものの、操縦性や快適性は大きく進化しています。インパネ回りはワンクラス上のホンダ車を思わせる高級感があり、メーターパネルをダッシュボード上に設置したことで運転中の視線移動が少なくなりました。
助手席スーパースライドシート仕様はスライド幅が570mmと大きいため、後端へずらせば座ったまま後部席の子供の世話ができます。予防安全装置はホンダ最新のHonda SENSINGが全グレードに標準装備されています。軽販売台数第1位に相応しい実力を持った1台です。
2018年上半期の軽自動車販売台数でスペーシアは第2位となりました。前年度第5位からの躍進で、増率38.0%はN-BOXを上回っています。
両側の電動スライド幅は600mmと標準的ですが、JC08モード30.0km/Lと高い燃費効率がファミリー層の人気につながりました。スーパーハイトワゴンの中でトップとなる燃費はハイブリッドシステムを搭載していることが大きな要因です。
ハイブリッドはこれまでのS-エネチャージを進化させたシステムでモーター機能付き発電機(ISG)をパワーアップ、エンジンアシストに加えてモーターだけのクリープ走行を可能にしました。
ステアリングのパワーモードスイッチをオンにするとエンジン特性やCVTの制御変更と同時に約30秒間、モーターがアシストするので高速道路の進入や上り坂などパワーが必要な時に力強い加速が得られます。家族用のスーパーハイトワゴンでも走りを求めたいユーザーにおすすめの1台です。
3代目現行モデルの発売は2013年10月なので、スライドドアを持つスーパーハイトワゴンの中ではすっかり古株となりましたが、2018年上半期販売台数で第4位という結果が依然として人気車種であることを示しています。
その要因はなんといってもライバル車にはない機能のミラクルオープンドアです。助手席側のスライドドアにはセンターピラーがないため、助手席側ドアを全開放すると1490mmの空間が生まれます。小さな子供の乗降や荷物の積載、子供を抱いたままの乗降などがラクになる便利な機能です。
センターピラーがなくなってもスライドドア左側端や助手席ドア右側端にピラーを内蔵しているのでボディ剛性はしっかり確保されています。予防安全装置はダイハツ最新のスマートアシストVを全グレードに標準装備しました。
サポカーSワイドに認定されているので運転スキルが落ちたと感じる高齢者にもおすすめできるスーパーハイトワゴンです。
2013年12月に登場、翌年には早くも10.4万台を販売してグッドデザイン賞など各賞を受賞した経歴を持つクロスオーバーSUVです。
丸目ヘッドライトやカラフルなボディカラーがポップなイメージを与えますがSUVとしての実力は高く、最低地上高は180mm、アプローチアングルとデパーチャーアングルを深く設計してグランドクリアランスを確保しており、4WDであれば多少のオフロードや雪道も運転スキルをそれほど必要とせずクリアできます。
ラゲッジフロアと後部席背もたれ背面は汚れを拭き取りやすい樹脂製、またラゲッジルーム側面にはアクセサリーソケットを設置するなどアウトドアレジャーに必要な装備も揃っています。
ハスラーはこれまでフルモデルチェンジを行っていないものの一部改良は繰り返しており、これまでハイグレードのラジエターグリルやバンパー形状の変更、燃費効率の向上、最新の予防安全装置装着などが行われています。アウトドアレジャーを気軽に楽しみたいユーザーにおすすめの1台です。
アクティバは3タイプあるキャストの中でSUVのキャラクターを持つトールワゴンです。エクステリアのフォルムは共通ですが細部がSUV仕様になっており、樹脂製の太いバンパーやアンダーガード、バンパーに埋め込んだ大型のサブライトなどがアクティバのオリジナル装備となっています。
アプローチアングルは22°、デパーチャーアングルは49.5°と深く、機能性も十分に備えています。
走行性能では4WD仕様にダウンヒルアシストコントロール制御(DAC)とグリップサポート制御が標準装備されています。DACは雪道や未舗装路の急な下り坂を安全に走行する機能で、アクセルやブレーキ操作をしなくても自動的に車速を4?15km/hに保ちます。
グリップサポート制御は4輪のいずれかのタイヤが空転した際、空転タイヤには制動力を、他のタイヤに駆動力をかけてグリップ力を回復させる機能です。基本設計は3タイプ共通なのでSUVでも室内空間が広く後部席でも足元やヘッドクリアランスに余裕があります。軽自動車SUVではスタンダードな存在といえます。
軽自動車の中で圧倒的な悪路走破性を誇る本格的なSUVです。2018年7月に約20年ぶりのフルモデルチェンジを実施、デザインから走行性能まで一新しました。
先代モデルではやや丸味を帯びたボックス形状のエクステリアはスクエアでエッジの効いたフォルムになり、タフなイメージを強めています。
インテリアは洗練された中にもSUVらしい機能性を取り込んでおり、立体感のある水平基調のレイアウトはオフロードにおける車両姿勢を把握しやすいデザインとなっています。
走行性能も大きく進化しました。悪路走破性を高めるジムニー伝統のラダーフレームはクロスメンバーとXメンバーを追加してさらに強固になり、4WD機能にはブレーキLSDトラクションコントロールが加わりました。
これはスタックした状態で4WD低速に切り替えると空転したタイヤには制動力をかけ、接地しているタイヤには強いエンジントルクを与えてスタックからの脱出能力を高める機能です。
一般道では静粛性を高めるために遮音材や吸音材の配置を適正にするなど快適性にも改良が施されています。オールシーズン、あらゆる路面で活躍するSUVです。
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