軽自動車のトラックは農業や建築関係には欠かせない商用車です。エンジンを座席の下にレイアウトするキャブオーバー型なので、パワフルなことに加えて細い道路やわだちのある未舗装路でもスムーズに走行できます。
現在、軽トラはスズキ、ダイハツ、ホンダの各社からさまざまなタイプが販売されています。
この記事ではスタンダードモデル、ハイグレードモデル、特装車の3タイプの人気車種を紹介しています。仕事の内容に合わせた最適の1台が分かるようになっています。
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スタンダードモデルは作業効率と汎用性を基本に設計されているため、さまざまな現場仕事に対応できる利便性を備えています。快適装備はほとんどついていませんが、その分、価格が安いというメリットを持っています。
新車価格 | 83.1〜108.0万円 |
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中古車価格 | 26.5〜105.0万円 |
燃費 | 17.6〜21.0km/L |
乗車定員 | 2名 |
荷台の広さ(長さ×幅×高さ) | 1940mm×1410mm×285mm |
車両重量 | 740〜810kg |
軽トラの中ではもっとも新しく、現行モデル10代目は2014年9月に発売されました。ダイハツの軽乗用車に使われている最新技術を多く投入していることが特徴で、操縦性や燃費、走行性能が向上しています。
トニコオレンジやライトローズマイカなどボディカラーが全7色あることに加え、さまざまなパックオプションが設定されています。バニティミラーやスーパーUV&IRカットガラスなどを装備した農業女子パックは現場で働く女性におすすめの軽トラです。
荷台の使いやすさが人気の要因です。荷台周囲にロープフックを19ヶ所、ガードフレームにL字型フック2ヶ所の他、T字型フックが2ヶ所、さらに荷台ステップにも平シートの固定に便利なフックが設置してあります。
荷台作業灯は21Wの明るさなので夜間の積み下ろしも良好な視界を確保できます。
荷台のフロア長は2030mm、ガードフレームからの長さも1945mmと立体的に広く設計されており、りんごコンテナは48個、みかんコンテナは54個、ポリタンクは40個が積めます。
アッパーボディの表面積100%に防錆効果のある亜鉛メッキ鋼板を使用していることも人気を集めている要因のひとつです。ストロング防錆パックを選べば荷台フロアやボディの下回りがフルメッキ防錆処理となり、アオリ部分は厚メッキ防錆処理されるので水回りの多い現場でも強い耐久性があります。
軽トラ最新モデルにふさわしい装備を持った1台です。なお、トヨタのピクシストラックとスバルのサンバートラックはダイハツからのOEM供給を受けて販売している同一車種です。
新車価格 | 72.2〜108.1万円 |
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中古車価格 | 28.0〜99.8万円 |
燃費 | 17.0〜20.2km/L |
乗車定員 | 2名 |
荷台の広さ(長さ×幅×高さ) | 1940mm×1410mm×290mm |
車両重量 | 680〜740kg |
スズキの独自開発トランスミッション、5AGS(5速オートギアシフト)の設定が大きな特徴です。これは5速マニュアルをベースにエンジン回転とクラッチ操作、シフトチェンジを自動制御する機能で、ATと同じように2ペダルで操作できるシステムです。
普段の走行はDモードにして自動変速、上りの坂道や積載荷物が重い時はMモードにしてトルクをダイレクトに引き出すという運転をすれば作業効率と燃費性能を向上させることができます。走行性重視のユーザーに最適な軽トラです。
走行性能の人気要因は5AGSだけでなく、エンジンパワーや4WDにもあります。搭載しているR06A型の最高出力は軽トラでもっともパワフルな37kW(50PS)で、安定したトルクを低中速で発揮します。
4WDは軽クロスカントリー車として定評のあるジムニーと同じワンタッチドライブセレクト4×4が採用されています。ボタンひとつで2WDと4WDを切り替えられる他、ぬかるみや雪道でスタックした時に便利なデフロック機構も備わっています。
インテリアはフロントウィンドウをクラッシャブルゾーン先端まで伸ばしたので開放感があります。左右のガラス間幅は1370mmと広く、センタークラスターをインパネに設置しているので運転席から助手席への移動もスムーズに行えます。
ライバルのハイゼットトラックよりも約1年早いフルモデルチェンジですが、性能的にはほぼ互角の軽トラです。なお、マツダのスクラムトラック、日産のNT100クリッパー、三菱のミニキャブトラックはスズキからOEM供給を受けて販売している同一車種です。
新車価格 | 85.9〜98.9万円 |
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中古車価格 | 35.0〜95.0万円 |
燃費 | 16.2〜18.4km/L |
乗車定員 | 2名 |
荷台の広さ(長さ×幅×高さ) | 1940mm×1410mm×290mm |
車両重量 | 770〜820kg |
一般的なキャブオーバー型のトラックは軽自動車に限らずキャビンの下にエンジンをマウントしますが、アクティは唯一、荷台の下にマウントしています。
このため、荷台が空の状態でもエンジンの重さが駆動するリアタイヤにかかって安定した走行が得られると同時に、キャビンとエンジンが離れていることから車内の静粛性も良くなります。
同社が販売したスポーツカーと同じミッドシップレイアウトであるため、農道の「NSX」とニックネームが付けられたこともありました。ホンダらしいトラックを好むユーザーに最適の1台です。
4代目となる現行モデルは2009年からの販売なので上記2車種に比べるとかなり古いのは事実です。
しかし4代目はフロンウィンドウをクラッシャブルゾーン先端まで伸ばして車内空間を広く設計しており、シフトレバーを前部席中央後方にレイアウトして足元に余裕を持たせている設計なので古さを感じさせません。
またヒップポイントが770mmと高く、乗降もラクです。販売期間が長いというだけで利便性では上記2車種と遜色ありません。
荷室の広さも変わらず、りんごコンテナは48個、みかんコンテナは52個が積載可能で、ディーラーオプションの荷台マットとサポートレールを使えば重い荷物もスムーズに積むことができます。
唯一、上記2車種に劣っているのは予防安全装置がついていないことなので、それさえ気にならなければいろいろな方面で十分に活躍できる軽トラです。
作業優先の実用的な軽トラでも快適性を重視したモデルがあります。運転時間が長くなるほど快適性はドライバーに取ってとても大切な機能になります。
とくに車内空間の広さや休憩が取りやすくなるリクライニングシートの装備は重要なポイントです。
新車価格 | 97.4〜133.9万円 |
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中古車価格 | 86.7〜133.4万円 |
燃費 | 15.6〜19.0km/L |
乗車定員 | 2名 |
荷台の広さ(長さ×幅×高さ) | 1480mm×1410mm×290mm |
車両重量 | 770〜820kg |
キャビン後方を460mm伸ばし、室内空間を広げて快適性を向上させたモデルで2018年5月に発売されました。グレード別ではもっとも新しい車種だけに居住性だけでなく予防安全装置も最新技術が投入されており、軽トラで初めて前方と後方の誤発進抑制機能が設定されました。
またキャビン部のフロントフレームに高張力鋼板を多用するなどパッシブセーフティも向上させています。軽トラに快適性とさらに高い安全性を求めるユーザーに最適な車種です。
くつろげる広い空間になったことが最大の人気要因です。運転席スライド幅は軽トラNO.1の180mmを確保、さらに最大40度のリクライニングが可能なので、身体の大きなユーザーでも足を伸ばしてゆっくりと身体を休ませることができます。
またルーフパネルを高く設計したことでヘッドクリアランスにも余裕があります。助手席背もたれはテーブル仕様になっているため、現場で書類をチェックするためのデスクや弁当を食べる時のランチテーブル代わりになります。
シートバックスペースはくつろぐためだけでなく、荷台に乗せたくない荷物のためのスペースとしても使えます。高さ920mm、横幅1235mm、長さは250mmあり、マルチルーフバーやユーティリティカラーリングフックなどを装備すれば収納機能をさらに広げることができます。
キャビンが広がった分、荷台容積は減りましたが、床面はキャビン下まで伸びており、荷台フロア長は1975mmを確保しています。脚立やオートブリッジなどの薄い荷物であれば十分に収納できます。工夫次第でいろいろな用途に対応できる軽トラです。
新車価格 | 109.6〜135.5万円 |
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中古車価格 | 62.0〜120.0万円 |
燃費 | 17.4〜18.6km/L |
乗車定員 | 2名 |
荷台の広さ(長さ×幅×高さ) | 1650mm×1410mm×285mm |
車両重量 | 800〜850kg |
スーパーキャリイと同じくベースモデルのキャビンを後方に拡大して乗員の快適性を高めたタイプです。先発だけにシートスライド幅やリクライニング角度はスーパーキャリイに及ばないものの、ドライバーが車内でくつろぐには十分なスペースがあります。
また予防安全装置や荷台の広さではスーパーキャリイの性能を上回っている部分があります。快適性に加え、ベースモデルと同じカラバリや防錆性能を求めるユーザー向けの軽トラです。
キャビン部の空間を拡大しながらも荷台の広さを確保していることが人気につながっています。荷台フロアはキャビン後方まで奥行きがあり、フロア長は1990mmを確保、木材や三脚など高さがあまりない荷物であればベースモデルと変わらない長さの荷物を積載できます。
またキャビン部を拡大しながらも荷台長は1650mmの容量を実現しました。長尺物を載せる時に邪魔にならない格納式テールゲートチェーンや21Wの大型荷台作業灯も備えており、キャビンの広さを感じさせないほどユーティリティ性に優れています。
予防安全装置は軽乗用車にも搭載されている最新版のスマートアシストVtが設定されています。前方車両や障害物だけでなく対歩行者も検知する衝突回避支援ブレーキを始め、車線逸脱警報や先行車発進おしらせ機能などがついており、作業中の「うっかり」による運転ミスを軽減してくれます。
AT車だけでなく5MT車に設定されているのも嬉しいポイントです。高い快適性と安全性を持った軽トラです。
新車価格 | 133.9〜161.7万円 |
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中古車価格 | 45.0〜127.9万円 |
燃費 | 17.8km/L |
乗車定員 | 4名 |
荷台の広さ(長さ×幅×高さ) | 850mm×1360mm×590mm |
最大積載量 | 250kg |
4人が乗車できて荷台には250kgまで荷物が積めるという、独特の軽トラです。長さこそ850mmと短いものの、幅は1360mmあるのでたっぷり積載できます。
専用のボディカラーとしてオフビートカーキメタリックやライトローズライカメタリックなどが用意されており、仕事内容に合わせて選ぶことができます。またアウトドアの趣味でも十分にパフォーマンスを発揮する車種です。
汎用性が薄いため、販売台数で上位にランクインするということはありませんが、ニッチでも一定の需要がある車種で、とくに荷台とキャビンの両方にそれぞれ荷物を載せたいユーザーから人気を集めています。
荷台にはサイドとリアにガードフレームとガードバーを設置、アオリの高さが590mmあるので植木や冷蔵庫など背の高い荷物でも安定させて積めます。
後部ドアは左右スライド式で開口部高1190mm、開口部幅770mmと広いため、乗降や荷物の積み下ろし作業をスムーズに行えます。
後部席はけっして快適とは言えませんが、それでも近距離で4人乗車しなければならない時には十分に役立ち、背もたれを前倒させるとフルフラットな空間が作り出せます。商用バン的ユーティリティ性を持ったマルチに使える軽トラです。
キャブオーバー型のメリットのひとつに荷台を比較的簡単に換装できる点があります。
軽トラでも衛生面を保持できるパネルバンや砂利運搬に最適な三方開きダンプなどがあり、各社から販売されています。この換装コンプリートモデルを特装車と呼びます。
新車価格 | 125.2〜151.2万円 |
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中古車価格 | 29.8〜68.0万円 |
燃費 | - |
乗車定員 | 2名 |
荷台の広さ(長さ×幅×高さ) | 1915mm×1410mm×285mm |
車両重量 | 860〜930kg |
重い荷物を荷台に載せるには人手が必要なことに加えて危険性も高まり、作業がスムーズに進みません。垂直式テールリフトはテールゲートがプラットホームになっており、電動で重い荷物を荷台まで持ち上げます。
リフト能力は最大積載量である350kgまで一気に載せても十分に可動するパワーがあります。大型冷蔵庫や庭に使う重い石などを積載する時に大変便利な機能です。
プラットホームには重い荷物をスムーズに、安全に載せる工夫が施されています。鋼板に縞模様を入れて荷物が滑りやすくなるのを防ぎ、プラットホームを水平に保つための制限リンクがないので横からも積めるようになっています。
プラットホームの昇降はコード長さ1mのリモコンの他にアオリに装備されているリモコンボックスでも操作できます。
また荷台には夜間でも作業しやすいように21Wの大型荷台作業灯を設定、アオリの左右からでも荷台に上がれるようにステップがついており、リアサスペンションには重い荷物の時でも車体の沈み込みを抑えるためにリーフスプリングを4枚にしています。
現在、垂直式テールリフトのコンプリートモデルはダイハツだけが販売しているので、人気というより必然の車種となっています。なお、ダイハツではリフト能力200kgのコンパクトテールリフトも販売しています。
新車価格 | 121.2〜138.3万円 |
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中古車価格 | 39.9〜127.3万円 |
燃費 | - |
乗車定員 | 2名 |
荷台の広さ(長さ×幅×高さ) | 1770mm×1410mm×290mm |
車両重量 | 840kg |
ダンプというと大きいイメージがありますが、一般住宅の建築現場や狭い道路しかない現場などでは軽トラサイズのダンプが活躍します。
スズキはダンプの特装車ラインアップが充実しており、金太郎の他、厚い底板仕様の頑丈や土砂を運べる浅底、深いゲートで大きなゴミも載せられる清掃、高所での荷物の積み下ろしができるリフトアップなどが揃っています。仕事の内容に適したダンプを選べます。
最大積載量こそ350kgに限られていますが、その機動力は大型トラックと変わりありません。荷台の昇降は滑らかで力強い電動油圧式を採用、動力源には55Aのジェネレーターと大容量の38B19Rの大容量バッテリーが使われています。
万一の荷台の下降を防ぐ安全棒は全車に標準装備、リアサスペンションには思い積載物でも後方が沈み込まないようにリーフスプリングが4枚装着されています。
荷台の昇降スイッチは運転席についており、上下作動位置を任意で止めることもできます。荷台のアオリは三方開きになっているため、荷物の積み下ろしがラクなことも人気要因のひとつです。
走行の駆動方式はFFの他にパートタイムの4WDも設定してあるので未舗装路のある作業場でも確実な走行が期待できます。土砂禁なので農作物などの運搬に適しているダンプです。
新車価格 | 126.3〜152.2万円 |
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中古車価格 | 46.0〜89.0万円 |
燃費 | - |
乗車定員 | 2名 |
庫内の広さ(長さ×幅×高さ) | 1825mm×1340mm×1195mm |
車両重量 | 880〜930kg |
保冷車は断熱材を挟んだ2枚構造のパネルで組み立てられたパネルバンのことで、外気の影響を受けにくいことから食品の運搬に最適です。
換装される荷箱はフロントやリアのフレーム枠、ヒンジやボルトにいたるまでサビに強いステンレス材を使用、またパネル内部の芯素材にはカチオン電着による防錆対策を施しています。
またバックドアと荷箱本体の間にはダブルリップ構造が採用されており、庫内の気密性と一定温度の保持を高めています。衛生面に気をつけて食品を運ばなければならない業者にとって頼りになる軽トラです。
ダイハツは特装車をダイハツ九州で一貫して開発・生産しており、高い信頼性を得ています。カラーアルミ保冷車も軽乗用車のノウハウが投入されていることからユーティリティ性にすぐれています。
左側スライドドアの開口部は幅745mm、高さ1175mmでバックドアは両側を開くと幅1330mm,高さ1160mmになり、床面地上高が730mmしかないので荷物の積み下ろしや庫内に入った時の作業がスムーズに行えます。
庫内灯は温度が上がりにくい低発熱のLEDを使用、床面にはプラスチック製スノコを設置して冷気の循環を高め、庫内床面の水分から荷物を守ります。また床面に溜まった水はドレンホース付きの水抜き穴から排出できるなどメンテナンス性も優れています。
保冷車では他に庫内を-5度に保つ冷凍機を備えた中温冷凍車やアルミの代わりにFRPを使ったパネルバンなどがあります。運ぶ品物に合わせて最適な保冷車を選べます。
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