トヨタ(TOYOTA)車の寿命・耐久性

トヨタ車の寿命・耐久性
〜 トヨタ・ユーザーを満足させるクオリティ 〜

世界に認められたトヨタの耐久性

トヨタ車の画像

日本の車が世界中で耐久性があると認められたのは、早くから海外に輸出していたトヨタ車に因るところが大きいといえます。

トヨタ車の設計には根本に20万q走行可能という設計思想があり、事実、日本では見かけることがほとんどなくなった型落ちモデルが、新興国で元気に走っている姿は今でも見かける光景です。

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この設計思想が変わったのは1995年、代表取締役に就任してトヨタを世界生産台数1位に押し上げた奥田碩(ひろし)氏からと言われています。

奥田氏は就任後、株主総会で『車なんて5年持てばいい、過剰品質の是正に務めてコスト削減を図る』的発言をし、以後、トヨタの外注企業に徹底したコスト削減を徴求しました。

トヨタは2009年から10年にかけて、北米と日本で大規模なリコールを受けています。

この背景には売れすぎたトヨタをバッシングする目的もありましたが、事実、機械的な故障によるリコールも数多くあり、トヨタ車の信頼性を落としたことは事実です。

全国のトヨタディーラーも耐久性能の一部

現在のトヨタ代表取締役は豊田章男氏ですが、奥田氏ほど過激な発言はしていなくてもコスト削減は依然として全社方針で、現在主流となっているのは、海外で作る車の部品は海外で調達するという方向。

国内生産300万台と日本のモノ作り宣言を掲げていますが、これは組み立て数字であり、すべての部品まで国内調達するわけではないことも名言しています。

トヨタの車を購入する人は、トヨタ・ブランドに対する信頼性で購入する人が多く、トヨタ車そのものの魅力で購入するコアな消費者は少ないと言われています。

その分、トヨタ車はどの消費者層にも満足する車作りをしており、そういった消費者が10年、10万q乗り続けることが少ないということも熟知しています。

トヨタ80点主義の典型ですね。 トヨタ車の寿命・耐久性は車種によって違いますが、現在のところ10年、10万qをボーダーラインと考えた方が賢明です。

ただ、トヨタ車には日本全国に広がるディーラーの多さと、トヨタ車に関わる整備工場の多さという強みがあります。

どれほどタフな車でも壊れてから修理できる工場がなければ評価が半減されますが、逆に多少壊れても身近な場所に修理できるところと、豊富な部品があることはなによりの安心感です。

トヨタ車の寿命・耐久性は、この広いトヨタ系列ディーラーも性能のひとつと考えるべきです。

評価はあくまでも筆者の個人的な見解であり、必ずしも的を得ているとはかぎりませんので、最終的にはご自分のお考えで判断していただきたいと思いますm(_ _)m

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世界中で耐久性が認められているハイエース!

ハイエース

トヨタの車種の中でもっとも高い耐久性を持っているのは、ハイエースです。

小型車や普通車の耐久性ボーダーラインといわれている10年10万kmは序の口、20万kmでも前頭クラス、30万km辺りでようやく三役昇進で、横綱クラスになると50〜60万km走行車もあります。

耐久性に定評があるのは日本だけでなく、海外、特に新興国では人気が高く、さすがに日本では高値で売れないだろうと思われる年式と走行距離の車でも引き合いがあるため、車買取業者はハイエースに限り、古い年式や過走行車でも高値で買い取る傾向が続いています。

現行車5代目は、2004年のフルモデルチェンジと基本設計はやや古いのですが、キャブオーバー型の1BOXタイプはデザインに大きな変化を与えられないことから、全体的なイメージに古さを感じることはありません。

内装は必要最小限な装備に抑えられ、駆動系もシンプルな構造に設計されています。その分、モノコックの強度を高めることができ、故障しても部品交換が容易なことから高い耐久性能が生まれました。

トヨタの車内では「ハイエース品質」という言葉が用いられています。

一般的な車種は、耐久消費財という見方から設計・開発を行いますが、ハイエースは生産財、つまりユーザーが生産活動を行うための車という意味から車内空間の効率性と耐久性が開発の優先順位とされています。この開発コンセプトが、確実に結果を出した車種といえます。

ハイブリッド車は新しいほど高値売却を実現できる!

ランドクルーザーも、ハイエースに次ぐ耐久性を重視した車種です。現行車の豪華装備を持つ200系でも、10万km以上の走行は耐久性にまったく問題がありません。

ランクルの中でも特に耐久性を持っているのが、1984年から2004年まで販売された70系で、人気の高さから2014年には復刻版が販売されました。

トヨタは、前述したように車種を耐久消費財と生産財にはっきり分けているので、一般的な車種にハイエースやランクルのような長寿命を望むことはできませんが、耐久性のノウハウは他の車種にも活かされており、汎用性の高い車種ほど生産財的要素が大きくなるので、耐久性が高くなるといえます。

汎用性の線引きは難しいところですが、その中で気になるのがハイブリッド車です。

ハイエースでも分かるようにシンプルな構造にするほど耐久性は高くなるので、エンジンとモーター、重いバッテリーを積むハイブリッド車は耐久性に対して不利な条件が揃うことになります。

トヨタはハイブリッド車に対して5年10万kmの無償保証をつけていますが、年式が古くなり、走行距離が伸びるほど中古車市場での動きが鈍くなるので、ハイブリッド車を下取りに出す、あるいは買取業者に依頼するのであれば、走行距離があまり伸びないうちに売却した方が無難です。

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