"リコール"って聞いたことありますでしょうか?
リコールっていうのは簡単にいうと、「弊社の車に初期不良や不具合箇所がありました!」と公表することをいいます。
その後は一般的に、該当車種がニュースやDMなどで所有者にリコールが知らされ、対応部品等で無料で改修してくれます。
リコールに関するニュースで一番最近で有名なのが、2000年に発覚した三菱自動車工業(三菱自工)による大規模なリコール隠しです。不具合箇所がわかっていながら、消費者には隠していました(^^;)
しかし三菱はこのリコール隠し問題から、当時筆頭株主であったダイムラー・クライスラーから資本提携を打ち切られるなど、深刻な経営不振に陥ることとなりました。
それだけ、リコールを隠すことって、著しく会社の信用を落とすんです!そりゃあそうですよね...。命にかかることもありますから(^^;)
ちなみに、リコールの定義は下記です。
道路運送車両の保安基準に適応しない、又は恐れがある車両が対象となり、メーカーはリコールの進捗状況などを報告する義務がある
最近はリコールを出す自動車メーカーが非常に増えています。リコール数が急激に増加しているといっても過言ではありません。下の表を見てみましょう!
平成 | 件数 | 台数 | 平成 | 件数 | 台数 |
11年 | 132件 | 187万2090台 | 18年 | 300件 | 696万8345台 |
12年 | 176件 | 241万0840台 | 19年 | 310件 | 426万7869台 |
13年 | 169件 | 329万0877台 | 20年 | 295件 | 535万0599台 |
14年 | 170件 | 301万1874台 | 21年 | 304件 | 327万8296台 |
15年 | 204件 | 441万6471台 | 22年 | 320件 | 734万8292台 |
16年 | 438件 | 756万5924台 | 23年 | 263件 | 259万4237台 |
17年 | 309件 | 566万2992台 | 24年 | 308件 | 561万2979台 |
以上のように、リコールは直近10年ほどで爆発的に増加しています。リコールの件数もそうですが、リコール1件あたりの台数も急激に増加しています。
自動車のリコールが急増している理由は、構造の複雑化・部品共有数の増加・罰則の強化の3つが考えられます。
最近の車は1台あたりの部品点数が多くなり、2万〜3万個を超えるようになった車種もあります。特にハイブリッドカーなど構造が複雑な車種は、それに伴って部品点数も増えます。
また、実車テストが減った代わりにコンピューター上で行うデジタル試験が増加したため、実車の予期せぬ不具合を発見しにくくなったことも1つの要因です。
最近の車の特徴として、部品を共有する車種が増えてきたこともあります。主に製造コストを減らすことが目的ですが、例えば、シャーシ部分は同じでさまざまな車種を製造するといった具合です。
部品の共有数が多ければ多いほど、コストを低くおさえることができますが、その分、共有部品に不具合が見つかった場合、リコール台数も多くなります。
三菱のリコール隠し事件より、リコール隠しによる罰則が強化されました。リコールはメーカー側が改修費用を全額負担するため、リコール隠しは起こりやすいといえるのですが、リコール隠しは大幅なイメージダウンにつながること、罰則が重いことなどの理由から、現在メーカーは積極的にリコールをするようになりました。
1番気になるのが、「自分が今乗っている車にリコールがでていないか?」ということだと思います。また中古車を購入する場合にも、リコールがでている車種かどうか知りたいこともあります。
リコール情報を知るためには、国土交通省の「リコール・不具合情報」が便利です。1993年以降に届け出られたリコール情報であれば、すべて検索できるようになっています。
また、各自動車メーカーのサイトにも、リコール情報を検索できるようになっていますので、一度覗いてみるとよいでしょう!
手っ取り早い方法は、国土交通省の「自動車不具合情報ホットライン」に電話をかけることです。車種名、年式などを伝えればすぐに調べてくれます。以下に、自動車不具合ホットラインの電話番号を載せておきます。
・0120-744-960
(平日 9:30〜12:00、13:00〜17:30)
・03-3580-4434
(自動音声、年中無休24時間)
リコール情報を調べた結果、自分の車がリコール対象車だったこともありえます。
リコール対象車の所有者はリコール対策を受ける義務がありますので、すぐに正規ディーラーに実車を持ち込みましょう!
その際の費用は、新車・中古車問わず無料ですのでご安心を(^^)
最近の車は性能がよく壊れないので、車を購入する人の約6割もの人が、中古車を選択しています!
中古車販売シェアNO.1のガリバー では、欲しい車種を入力後、専門のコンサルが無料で非公開中古車を探してくれます。※氏名・電話番号は必ず正しいものを入力しましょう!
車選びに夢中になるばかりに古い車をそのままお店に「下取り」に出してしまうと、安く買い叩かれたり値引き額と調整されて結局損をするケースが多くなっています。
複数の買取専門業者に査定依頼をして価格を比較することが大切です!
同カテゴリ「車購入関連情報」内の記事一覧
当サイト内の内容・構成・デザイン・テキスト、画像の無断転載・複製(コピー)は一切禁止です。
© 2011-2021 Freeb Inc.