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クラリティ フューエル セルの評価・レビュー
| 写真 | 概要 | 詳細 | |
|---|---|---|---|
 |
メーカー | ホンダ | |
| 車名 | クラリティ フューエルセル | ||
| 一充填走行距離 | 750km | ||
| エコカー減税 | 100％減税 | ||
| < 主要スペック > | |||
| 全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 |
| 4915mm | 1875mm | 1480mm | 5人 |
| 室内長 | 室内幅 | 室内高 | モーター型式 |
| 1950mm | 1580mm | 1160mm | MCF4 |
| 新車価格 | 中古車相場価格 | ||
| 766万円 | ー万円 | ||
ホンダの最先端技術が凝縮しているクラリティ フューエルセル
クラリティ フューエルセルは圧縮水素で電力を発生させ、モーターで走行する燃料電池車です。
水素を燃料とするエンジンを搭載しているわけではないので水素自動車とは分別され、ハイブリッド車と同じカテゴリーに入ります。
現在は官公庁や関連業界へのリース専門車ですが、2017年度からは4月をメドに一般ユーザーへの販売を予定しています。
ボンネット内に収めた駆動モーターユニット
2016年3月にリースが開始されたクラリティ フューエルセルはトヨタのMIRAIに次いで国内2番目の水素燃料電池車となります。
動力システムはMIRAIとまったく同じで、タンク内の圧縮した水素を燃料電池スタックに送り、空気中の酸素と水素を反応させて発電、電力をモーターに送って走行します。
MIRAIと異なるのは燃料電池スタックと駆動モーターユニットを一体化させ、ボンネット内に収納したことです。
コンパクトに設計したことでキャビン下はバッテリーとタンクだけになり、5名が乗車できる広い車内空間を生み出しました。
水素燃料電池システムはトヨタと同調
高圧水素貯蔵タンクは後部席下とトランクルーム前部に2個装備しており、トヨタと同じく70MPaの圧力値となっています。
現在、水素充填ステーションは日本各地に作られていますが、水素燃料電池車や水素自動車の規格基準が定まっていないため、圧力値が異なる場合もあります。
トヨタとホンダが共通の圧力値を採用すれば、それが業界基準値となる可能性が高くなることから、あえてトヨタと同調させていることが分かります。
2個のタンクへ水素を充填する時間はおよそ3分程度、1回の充填でJC08モードの走行パターン計測では約750kmの走行が可能となっています。
MCF4型モーターは最高出力130kW(177PS）、最大トルクは300N・m(30.6kgf・m）を発揮、トランスミッションがないので低速から高速まで一気に加速するドライビング感覚を味わえます。
加速時に応答性が高まるSPORTモードを搭載している点がホンダらしいところです。
価格に見合った最上級の車内装備
クラリティ フューエルセルはモノグレードですが価格は約766万円なので最上級の車内装備が与えられています。
シート地は本革とプライムスムースを採用しており、しっとりとした質感と汚れやシワに強い機能性を備えています。
インパネ回りはブラックウッド調パネルと滑らかな肌触りを実現したウルトラスエードのコンビネーション、後部席にはエアコンの送風を左右別々に調整できるベンチレーションやアクセサリーソケットなどが設置されています。
トランクルームは水素タンクが置かれているので高級セダンとしては十分と言えませんが、それでも9.5インチゴルフバッグが3個入るスペースを確保しています。
最先端の予防安全装置を搭載
予防安全装置はホンダの最新システム「Honda SENSING」が搭載されました。フロントグリル内のミリ波レーダーが対象物体の位置や速度を検知、フロントガラス上部の単眼カメラが対象物体の大きさや形状を識別するシステムで、以下の８つの機能を統合的に作動させます。
- 前走車や対向車、歩行者との衝突を回避支援する衝突軽減ブレーキ
- 歩行者との衝突を回避支援する歩行者事故軽減ステアリング
- 前走車との車間距離を一定に保つアダプティブ・クルーズ・コントロール
- 車線の中央を走行できるように支援する車線維持支援システム
- 車線を検知して逸脱しないように支援する路外逸脱抑制機能
- 不注意による誤作動で急発進を抑制する誤発進抑制機能
- 停車時、前方車が発進したことを伝える先行車発進お知らせ機能
- 標識の見落とし防止を図る標識認識機能
またバッテリーや水素タンクを保護、乗員の安全性を高めるために専用の骨格を新開発しました。
キャビン部の剛性を確保すると同時にフロントサイドフレーム、フロアフレーム、リアサブフレームをストレートにつないで衝撃エネルギーを効率よく吸収する構造となっています。
まさに、ホンダの最先端技術が結集している車種といえるでしょう。
中古車でクラリティ フューエルセルを購入するのは不可能
クラリティ フューエルセルは2016年3月からリースを開始しているので当然、中古車市場には1台も流通していません。また年間の製造台数は200台前後という計画なので当分、出回ることもありません。
トヨタのMIRAIも中古車市場に出回っていないので水素燃料電池車を中古で購入するのは現段階で不可能です。
ホンダはプラグインハイブリッド搭載車も現在は製造していないので、どうしてもホンダの次世代型車種を購入したいのであればハイブリッド車を選ぶしか方法がありません。
ただしホンダのハイブリッド車は比較的高値となっています。上級セダンのアコードハイブリッドは2013年登録モデルで走行距離2〜3万kmの場合、相場価格は280〜300万円となっています。
クラリティ フューエルセルと同格になるレジェンドハイブリッドも走行距離2〜3万kmでは500〜520万円が相場となり、下落幅は100万円前後で落ち着いています。
これらの車種を購入する際は車数が少ないので選択肢が狭まることを想定しておきましょう。
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