車名:パレット | |
< 基本スペック > メーカー:スズキ JC08モード燃費:17.2〜20.8km/L 新車価格帯:120万7500円〜167万7900円 |
軽自動車にはさまざまなタイプがありますが、その中のひとつにトールワゴンと呼ばれているジャンルがあります。
スズキのパレットSWは、全高1735mmと、ワゴンタイプのプリウスαやミニバンタイプのフリードよりも高く、広い車内空間を確保している軽自動車です。
軽自動車には税制が優遇されることから厳しい規格が設けられています。
ボディサイズは全長3400mm以下、全幅1480mm以下、全高は2000mm以下、排気量は660cc以下で定員は4名以下、貨物積載量は350kg以下に制限されています。
この規格の中で、より居住空間を広げようという発想で生まれたのがトールワゴンです。
パレットの全長は3395mm、全幅は1475mmと規格ギリギリで、全高に余裕があるのは、これ以上高くするとコーナリングなどの走行性能に関わることからです。
このボディサイズの四隅にタイヤを配置し、エンジンスペースを可能な限り切り詰めたことにより、室内長は2070mm、室内幅1280mm、室内高1365mmの広い居住空間を確保しました。軽でありながら後部席は大人2人が足を組めるほどの余裕を持っています。
パレットは軽のなかでも豪華装備を重視した分類に入ります。
ハイグレード車になるとパワースライドドア、LEDサイドターンランプ付きドアミラー、メッキグリルやオーディオスイッチ付き本革巻ステアリングといった高級セダン並の装備を誇り、さらに走行性能を高めたターボチャージャー付きタイプまで販売されています。
パレットSWは2009年モデルを車種別にマイナーチェンジしていますが、最終的にXSアイドリングストップ車に搭載されたエンジンのJC08モードは22.2km/Lと、平成27年度燃費基準をクリアしています。
パレットに搭載されているトランスミッションはすべてCVT(無段変速機)で、燃費効率のいいエンジン回転域をキープしやすい設計になっています。
軽自動車は基本的にパワーレスなので、エンジン回転域をつねに高めに保つためにギアチェンジを頻繁に行わなければなりませんが、このCVTならその必要もなく、運転の苦手な人でも滑らかな走行ができるでしょう。
新車販売価格は1,350,000円から1,670,000円まであり、軽自動車としては高価な部類といえます。
オプション装備も充実しており、ダッシュボードに組み込めるカーナビゲーションには、バックモニターが付くという高級ミニバン並のオプションも用意されています。
パレットSWのトールワゴン思想は、後継となるスペーシアにも引き継がれています。
このスペーシアには減速時に発生するエネルギーを利用して発電、従来の鉛バッテリーと高効率のリチウムイオンバッテリーに蓄電するエネチャージ・システムを搭載しています。
ガソリンを消費することなく充電できることにより、JC08モードは29.0km/Lの高い燃費効率を記録しています。トールワゴンは軽自動車の可能性をさらに広げるといえるでしょう!
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