車名:マーチ | |
< 基本スペック > メーカー:日産 JC08モード燃費:18.4〜23.0km/L 新車価格帯:104万2650円〜159万750円 |
日本のリッター・カーとして市場を牽引してきたマーチは、現行車で3代目ですが、初代が1982年に発売されていることを考えると、とても息の長いロングセラー・カーといえるでしょう。
初代、2代目ともにモデルチェンジのスパンは約10年と長く、現行車も2010年に登場していますが、時期モデルチェンジは2016年以降と発表されています。
丸みを帯びたボディと最大限に生かした居住空間、経済的な維持費など、リッター・カーとしての特徴と個性を確立させた基本性能の高さが、モデルチェンジのスパンを長くしても販売できる要因です。
全幅は1665mmとリッター・カーのなかでもさらにコンパクトですが、2代目より受け継がれた丸みのあるデザインは、新設計のVプラットフォームを採用して安定感のある外観を見せています。
インパネは黒一色で統一され、センタークラスターにピアノ調を配置するなど、リッター・カーにありがちなチープ感を与えません。
丸みを帯びたボディは女性向けのように思われますが、男性でも違和感を持たずに運転できる黒の室内色が用意されています。
ユニークな機能としては、メーター内にあるフレンドリーメッセージ表示機能でしょう。エンジンを始動するとウェルカム表示をするだけでなく、事前に誕生日や結婚記念日を入力しておくと、その日にアイコンとともに表示されます。
このディスプレイは瞬間燃費や平均燃費、航続可能距離など実用的な表示機能もついています。
また、女性にとってバックの縦列駐車は苦手な運転のひとつですが、メーター内ディスプレイにはタイヤの切れ角、進行方向、ステアリングの切り角を同時に表示する機能もついています。
バックを繰り返していると、これらの切り角が分からなくなりがちですが、この表示があれば安心できるでしょう。
エンジンはDOHC直列3気筒1.2Lのみで、JC08モードは23.0km/Lと、リッター・カーならではの低燃費を記録しています。
この低燃費に貢献している機能がアイドリングストップで、エンジンが温まって20km/h以上になると自動的に作動を開始し、メーター内インジケーターが作動を表示します。
停止後、約1秒後にアイドリングストップが作動し、ブレーキを踏んでいる間はエンジンストップ、ブレーキを離して約0.4秒後にエンジンを再始動させます。
直列3気筒エンジンは、エンジン全体をコンパクトにできるため車内空間の広さに役立ちますが、1気筒当たり約400ccと1.6L並の体積があるので、発進と停止を繰り返す都市部でよく使う低中速のトルクは十分にカバーできるでしょう。
グレードはベース車のSから始まり、X、X Vセレクション、Gと3種類あり、Sは1,042,650円、Xは1,211,700円、X Vセレクションは1,253,700円、Gは1,417,500円(すべて消費税込)となっています。
マーチは派生車種が多いことでも知られていますが、この現行車でも4WDやエレガントなエクステリアを持つボレロ、走行性能を高めたNISMOなどがあります。予算と用途に合わせた1台を選ぶことができるでしょう。
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