写真 | 概要 | 詳細 | |
---|---|---|---|
メーカー | トヨタ | ||
車名 | 86 | ||
JC08モード燃費 | 11.8〜12.8km/L | ||
エコカー減税 | 0%減税 | ||
< 主要スペック > | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 乗車定員 |
4240mm | 1775mm | 1320mm | 4人 |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 総排気量 |
1615mm | 1490mm | 1060mm | 1998cc |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
262.3万円〜346.1万円 | 180万円〜340万円 |
トヨタのラインナップの中で、唯一、スポーツのカテゴリーに入っているのが86です。
「ハチロク」というネーミングは、量販車としては異例の人気を誇ったAE86、カローラ・レビン/スプリンター・トレノのイメージからつけられたものです。
1983年、量販車カローラのボディに、当時の先端技術を詰め込んだ4A-GEU型4バルブDOHCエンジンを積んだだけの車が、AE86の形式で呼ばれていましたが、その後、車全体の流れが前輪駆動を主流にしたため、軽量コンパクトで後輪駆動のAE86が販売終了後、コミックに取り上げられたこともあって人気が急上昇した経緯があります。
2012年に発売された86は、DBA-ZN6という長い車体形式名を持っており、86はあくまでもネーミングだけに留まっています。
トヨタがスバルの筆頭株主になったことを受け、86はスバルとの共同開発によって生まれた車で、トヨタが基本設計やボディデザインを行い、水平対向4気筒DOHCというスバル特有の技術が生かされたエンジンが搭載されています。
運転席に座って最初に体感するのはヒップポイントの低さでしょう。トヨタの車の中ではもっとも低い400mmとなっており、路面に近いドライビングポジションは、よりスピードを感じられるとともに、コーナリング時の車の挙動を敏感に察知することができます。
車両の前後重量配分は、前席に2名乗車時53:47という理想に近い数値です。
さらにボディデザインでは、ダウンフォースを発生させるという空力性能から進化した、空気の流れを利用して車全体を包み込むようにして安定させるエアロハンドリング・デザインを採用しています。
すべての人に喜ばれる車ではありませんが、運転する楽しさを確実に教えてくれる車です。
エンジンはNA(自然吸気)のFA20型式水平対向4気筒直噴DOHC2.0LのみでJC08モードは、ベース車のRCで13.4km/L、高グレードのGTでは12.4km/Lとなっています。
フロントエンジン・リアドライブというレイアウト、NAというエンジン特性、スポーツカーという性格を考えれば低燃費と言えるでしょう。
86は車重が最も重いモデルでも1250kgしかありません。ボディ剛性と衝突安全性能を満たした上で、徹底的な軽量化を実現、とくにフロント回りではエンジンフードとアンダーカバーにアルミ材を使用しています。
スポーツカーにとって軽量化は、最優先課題で車の挙動に大きな影響を及ぼしますが、この軽量化は燃費向上にも役立っているのです。
ベース車のRCは1,990,000円、最高級グレードのGT”Limited”は3,050,000円となっています。
RCはレースやラリーに改造するために、主要装備以外は一切排除したシンプルなモデルです。
スチールホイールでタイヤも16インチ、エアコンレスでバンパー部分も未塗装状態になっています。
ただし車重は最も軽く1190kgしかありません。外観を気にしないで走りに徹するなら、RCの一部を変更して乗るのがベストです。
GT”Limited”になると、左右独立温度コントロールフルオートエアコンや白文字盤のコンビネーションメーターなどが装備され、室内も豪華になります。
往年の名車86にノスタルジーを覚える中高年には最適のグレードとなるでしょう。
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